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区議会活動
新型コロナワクチンの安全安心、迅速な接種を行うための申入れを行いました
2021年5月25日、新型コロナワクチンの安全安心、迅速な接種を行うための申入れを行いました。
新宿区区長 吉住健一 殿
新型コロナワクチンの安全安心・迅速な接種を求める申し入れ
2021年5月25日
日本共産党新宿区議団
日本共産党新宿地区委員会
新宿区は、4月26日、75歳以上の区民(3万7500人)に接種券を発送しました。予約受付の初日である5月6日、「1日中電話をかけたが全然つながらず予約が取れなかった」、「インターネットで予約しようとしたが何度も止まり予約できなかった」など、私たち区議会議員にも多くの苦情や相談が寄せられました。その後、区はコールセンターの電話回線を40回線から50回線に増やし、サーバを強化するなど一部改善しましたが、未だに予約できていない方が残されています。ワクチン接種は国が公衆衛生の立場からなるべく多くの人に受けてもらおうと進めているもので、個人的な受益ではありません。予約の混乱を解消し、区民に経済的・精神的負担をかけることなく接種をすすめることが求められています。5月17日から高齢者へのワクチン接種が始まり、6月3日からは65歳以上の区民の予約受付も始まります。今後さらに65歳未満の方々にも対象が拡大していくことを踏まえ、区民が安心してワクチン接種を受けられるよう、以下、要望いたします。
記
1,ワクチン接種の予約について
① 電話予約については有料のナビダイヤルから、無料のフリーダイヤルに変更すること。
② インターネット予約用のサーバを更に強化し、アクセス集中時にも耐えられるようにすること。
③ 難聴や聴覚に障害がある方などが容易に予約できるよう、区のホームページで予約申込用のFAX用紙をダウンロード出来るようにすること。また特別出張所などの窓口でFAX用紙の配布・送信の手続きが出来るようにすること。今後は接種券を発送する際に同封すること。FAX申請についても速やかに予約完了の確認が出来るようにすること。
④ 特別出張所と第1分庁舎で行っている予約サポートは、仮予約ではなく、体制を強化し本予約を取るための支援を行うこと。仮予約した方へ通知する際、接種日時と接種会場の変更が可能なことを周知し、予約変更の窓口及びフリーダイヤルを設置すること。
⑤ 予約手続きの支援をサービス利用者に対して行うよう区が依頼している高齢者総合相談センター、介護・障害福祉サービス事業者等に、財政的な支援を行うこと。予約が出来ていない高齢者を5月末時点で把握し、個別勧奨を行うと同時に、民生委員などによる訪問等で予約支援を行うこと。
⑥ 接種券・予診票などを紛失した場合等の問い合わせ先が、現在はコールセンターか区のワクチン接種担当のみとなっているが、区民に身近な特別出張所や高齢者支援課、障害福祉課などでも必要な手続きが出来るよう体制を整えること。
⑦ 今後区民に送る通知については、接種番号が読めるよう文字を大きくすること。
2,ワクチン接種の実施について
① 個別接種を行う医療機関に対し、国が示した1人当たり2277円の「ワクチン接種対策費」では少なすぎるため、区として上乗せ支援を行うこと。時間外や休日にワクチン接種を実施する場合は特別な手当を支給すること。
② ワクチン接種会場の運営支援に区の職員が多数兼務派遣されているが、6月25日告示の東京都議会議員選挙が始まれば期日前投票所への派遣と重なり、通常業務に支障を来たすことが予想されるため、必要な人員を各課で別途増員し通常業務に支障を来すことのないようにすること。
③ 接種会場への移動支援として、要介護認定者等高齢者や障害者など移動困難な区民に対し、タクシー代を補助すること。訪問介護、訪問診療などを利用する外出困難なワクチン接種希望者には訪問による自宅での接種を具体化すること。
④ ワクチンを接種した区民が、帰宅後に副反応と思われる発熱等の症状が出た場合に相談できる窓口を設置すること。
3,区民への情報提供について
① ワクチン接種についての情報が区民に万遍なく届くよう、ワクチン情報を記載している広報新宿などを全戸配布すること。同時に区内掲示板を活用し情報提供を行うこと。
② ワクチンの受け入れ数(何回分)、予約数、接種数などを随時区民に公表すること。
③ ワクチン接種会場ごと、日にちごとの満空情報を公表すること。
4,その他の課題について
① 国に対し、大規模接種会場で接種した方の情報を速やかに提供するよう求めること。
② ワクチン接種会場に携わる全ての人に最低でも週に1回のPCR検査を実施すること。
③ 当日キャンセルなどで余ったワクチンについては無駄にすることのないよう、余剰ワクチンの接種基準を明らかにし、区民に公表すること。
④ 国に対し、65歳未満のワクチン提供についてスケジュールや優先順位を早急に明確にするよう求め、区民に対し情報提供をすること。とりわけ、高齢者の次に優先するとされている障害者等については、障害サービス従事者にも同時に接種できるようにすること。保育園など子どもの施設で働く人たちも優先されるよう国に求めること。
⑤ 区議会に対し、迅速に情報提供すること。
⑥ 全ての世代でワクチン接種が完了せず、大量のPCR検査を実施する体制も整わないもと、今夏の東京オリンピック・パラリンピックは中止するよう、国及び都に要請すること。
以上
2021.05.31 更新