新宿区長名で大和ハウス工業社長宛に抗議文送付される

１０月４日の決算特別委員会で区長が表明した大和ハウス工業への抗議文が、１０月２２日に大和ハウス工業社長宛に新宿区長名で抗議文が送付されました。抗議文は以下のとおりです。

大和ハウスエ業株式会社代表取締役社長　大野直竹様

平成２５年１０月２１日

新宿区長　中　山　弘　子

　(仮称）ロイヤルパーク柏木新築工事に係る貴社の行為について

標記新築工事に係る貴社の行為については、誠に遺憾であり、強く抗議します。

新宿区は、貴社が別記建築計画「(仮称）ロイヤルパーク柏木新築工事」について、近隣住民より苦情や要望が寄せられたことから、貴社及び近隣住民双方の意見を聴くとともに話合いの場を設けるなど東京都と連携して建築紛争の解決に務めているところです。

貴社は、近隣住民が規模縮小を要望している別記建築計画における機械式駐車施設につ いて、本年5月24日と6月7日の東京都中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例に基づく説明会及び7月2日の東京都によるあっせん（第1 回）で「地上4層」と説明し、7月16日のあっせん（第2回）で「住民要望を取り入れて地上2層地下2層に変更する」と近隣住民に対し回答しています。こ うした説明等を記した書類を説明会後の5月28日及びあっせん（第2回）後の7月17日に新宿区へ提出しました。また、敷地内の既存樹木について、6月7 日の説明会で「既存樹木のすべてを伐採する」と説明をしました。

しかしながら、機械式駐車施設については、本年4月19日に新宿区へ提出した新宿区 景観まちづくり条例に基づく景観事前協議書に「地上2層地下2層」と明示され、6月4日に新宿区へ提出した新宿区ワンルームマンション等の建築と管理に関 する条例に基づく計画書にも「地上2層地下2層」と明示されています。また、敷地内の既存樹木については、本年5月24日に新宿区へ提出した新宿区みどり の条例に基づく緑化計画書に｢既存樹木の一部を存置または移植する」旨が明示されています。

貴社が新宿区に対し、近隣住民（区民）への説明と異なる内容の書類を提出したこと及 び相互に内容の異なる複数の書類を同時期に提出したことは、区民からの負託により執行される新宿区政を軽視する行為と言わざるを得ません。また、近隣住民 に対して新宿区へ提出した書類の内容と異なる説明を行ったこと及び機械式駐車施設について「地上2層地下2層」とする書類を新宿区へ提出していたにもかか わらず近隣住民からの要望への対応として「地上4層から地上2層地下2層に変更する」と回答したことは、近隣住民に対する不誠実な行為であり、双方の信頼 関係の上に成り立つ互譲の精神が求められる建築紛争の解決に支障を　来たす行為と断ぜざるを得ません。

これらの貴社の行為については、誠に遺憾であり、強く抗議します。

併せて、こうした行為の再発防止並びに近隣住民との信頼関係の再構築及び建築紛争の解決に向けた近隣住民との真塾な話合いの実施を申し入れます。

住宅・まちづくり・介護 | 新宿区議団

2013.10.23 更新