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    2015年第1回定例会一般質問

    2月26日の本会議で、佐藤佳一議員がバス停の屋根・ベンチの設置と東中野駅東口のバリアフリー化について一般質問を行いました。

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    ◆7番(佐藤佳一) 日本共産党区議団の佐藤佳一です。
     バス停の屋根・ベンチの設置と東中野駅東口のバリアフリー化について一般質問いたします。
     最初に、バス停への屋根・ベンチの設置について質問します。
     山手通りは、現在京王バスの渋谷・中野駅間が平日72本運行しており、日常生活の足として新宿区民も多数利用しています。2年前に山手通りの拡幅整備工事が完了し、あわせてバス停の整備も行われ、多くのところで屋根とベンチが設置されました。ところが、場所によって設置されているところとそうでないところがあります。例えば、西新宿四丁目のバス停は、数年前に山手通りの拡幅工事にあわせ、地元の方から、「リハビリ病院に通院する方も利用するので屋根とベンチの設置をしてほしい」と首都高速道路株式会社に要望していましたが、設置されず、そのため雨の日は屋根がないため、近くのマンションのエントランスで雨宿りをしています。
     新宿区内にはバス停が現在270カ所あります。屋根等を設置する際には、「道路構造令」により歩道上にバス停の構造物の設置後に「歩道の幅員は歩行者の交通量が多い道路にあっては3.5メートル以上、その他の道路は2メートル以上」歩道を確保するように規定されています。1999年にはバス停の屋根の設置について建築基準法に基づく許可に当たり、高さ、幅、長さなどの許可基準が決められました。また、2008年に東京都が広告つきバス停屋根の設置についてガイドラインを定め、都内のバス事業者は、このガイドラインに沿ったバス停屋根の設置を進めています。
     区内の大久保駅前のバス停は、歩行者の交通量が多く、歩道幅が3.5メートル確保されていないにもかかわらず屋根は設置されています。また、2004年の牛込柳町バス停のように、歩道幅が3.5メートル確保されていなくてもバス停に屋根・ベンチが設置されるなど、設置について個別に建築審査会で審議し、基準を遵守しつつもケース・バイ・ケースで対応されてきました。区内ではバス停屋根の設置は2012年度4件、2013年度5件、今年度は現在までに2件設置されました。
     昨年末、西新宿四丁目バス停の屋根の設置について、京王バスの担当者、新宿区、住民の方も同席して話し合いをしたときに、「山手通りの拡幅工事に合わせてベンチと屋根の設置を進めた。広告つきのバスの屋根は幅が約2メートルあり、歩行者の安全確保のため歩道幅3.5メートル以上の確保が必要だが、西新宿四丁目のバス停は3.5メートル確保できないため設置を見送った」とのことでした。また、広告つきバス停屋根は、広告会社が広告料を支払うため、バス会社の設置費用の負担が少なくて済み、広告つきのバス停屋根を設置しているとのことですが、利用者の立場に立って、できる限り設置の要望に応えるべきです。
     そこでお聞きします。昨年末、住民の方が、京王バスに屋根・ベンチの設置を要望し、京王バスは住民の要望を聞いて、広告つきでも幅のとらない屋根やベンチの設置ができるよう東京都にバス協会として要望しているとのことです。区としても、東京都、バス協会に要望し、京王バスを後押しすべきです。また、こうした歩道幅の狭いところにもつけられる広告つきでないバス停屋根を他のバス停にも拡大すべきと考えますが、いかがでしょうか。
     次に、東中野駅のバリアフリー化についてです。
     東中野駅は、中野区が2007年に行った調査では利用者が6万2,000人います。そのうち西口が4万5,000人、東口が1万7,000人利用しています。エレベーター、エスカレーターは西口だけにはつきましたが、東口と約200メートル離れています。東口は、北新宿二、三、四丁目の新宿区民の方が多数利用しており、私も、平日区民がどのぐらい利用しているのか、2月8日に調査してみたところ、大東橋、万亀橋を渡って中野区に行く人は、朝7時から9時の2時間で合計1,110人もありました。東口は、改札口まで北側階段が32段、南側が35段あり、ホームにはさらに階段をおります。北側は大東橋を渡ってユニオンボール内のエレベーター、エスカレーターが運行している午前10時から午後11時までの時間帯は利用することができますが、それ以外の時間と万亀橋側からでは、それぞれ33段、36段の階段を上らなければならず、新宿区の住民の方からも、エレベーター、エスカレーターをぜひつけてほしいという要望が多数寄せられています。
     国土交通省では、バリアフリーの基本方針を定め、2020年までに利用客3,000人以上の駅ではバリアフリー、ワンルート整備率を100%にするということを定めています。また、2013年には公共交通の円滑化整備ガイドラインの改訂が行われ、「離れた位置に主要出入り口が存在する場合に、その全ての主要出入り口においてバリアフリー経路を確保する必要がある」との項目が追加されました。さらに、特別区議長会が、23区内の鉄道駅については、1日当たり5,000人の利用客を超える改札出口が複数存在し分かれている場合には、2ルート目についても東京都や国に対して助成をしてほしいという要望を出しています。
     中野区が2009年に策定した都市計画マスタープランでは、「駅東口及び駅周辺のバリアフリー化を進め、高齢者や障害者などが不自由なく駅を利用できるように、鉄道事業者に駅舎の改善を要請します」とうたっています。中野区の担当者とお会いして伺ったところ、東中野駅は西口のバリアフリー化が実現したので、次は東口のバリアフリー化に向けて来年度現況調査を行う予定で、再来年度にはJRに対して東口のバリアフリー化を要望したいとのことでした。新宿区とは、2月13日に担当者レベルでの協議も行われ、協力して進めることが話し合われました。
     そこでお聞きします。東中野駅東口のバリアフリー化の実現に向けて、引き続き中野区と緊密に連携し、早急に具体化すべきです。新宿区も中野区と一緒に東中野駅のバリアフリー化をJRに働きかけるべきです。
     以上、お答えください。
    ◎みどり土木部長(野﨑清次) 佐藤議員の御質問にお答えします。
     バス停への屋根・ベンチの設置についてのお尋ねです。
     初めに、西新宿四丁目のバス停上屋の設置についてです。
     広告つきバス停留所上屋の設置については、御指摘のようなさまざまな課題があることも承知しています。区としても、バス利用者の立場から、京王バス東株式会社及び社団法人東京バス協会とともに広告つきバス停留所上屋が設置できるよう東京都に要望してまいります。
     次に、広告なしバス停上屋の設置を拡大することについてです。
     区内では、バス利用者の利便の向上につながることから、さまざまな場所でバス停の上屋が設置されてきました。バス停上屋の設置については、関係法令に即した上で通行上支障がないよう計画することが前提となりますので、御指摘にある幅員の狭い歩道には広告つきでないバス停の上屋を設置するよう、バス運行事業者に対して今後も要望してまいります。
    ◎都市計画部長(新井建也) 次に、東中野駅のバリアフリー化についてのお尋ねです。
     東中野駅東口は新宿区民も多く利用することから、中野区とバリアフリー化の実現に向けた協議を行ってきました。中野区が来年度、東中野駅東口付近の現況調査を予定していることから、その調査結果を共有し、実現方策を検討するなど連携を深めていきます。こうした連携の中で、JRへの働きかけを含め、中野区と協議していきたいと考えています。
     以上で答弁を終わります。
    ◆7番(佐藤佳一) 大変丁寧で前向きな御答弁ありがとうございました。
     東中野駅は、区長も最寄り駅として時々利用されているということで、あの階段の急さについては実感されていることと思います。また、今でこそ駅名は東中野駅となっておりますが、開通時は柏木駅というふうに呼ばれておりまして、当時からも新宿区の方が多数利用しているということは容易に推察できるというふうに思っています。ぜひ一刻も早く、あの急な階段をお年寄りの方やベビーカーを抱えて上る姿を私は何度も見ましたので、実現に向けて中野区としっかりとスクラムを組んで取り組んでいただきたいと思います。
     以上で私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)

    区議会活動 | 佐藤佳一

    2015.06.08 更新

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